バレーボールの第71回全日本高校選手権徳島県予選最終日は4日、サンフラワードーム北島で男女の決勝が行われる。午前9時からの女子は、7連覇を狙う城南と7年ぶりの優勝に燃える富岡東が対戦。11時からの男子は4連覇がかかる城東と初制覇に挑む徳島科技が戦う。男女とも3年連続で同じカードとなり、接戦が予想される。優勝校が全国大会(来年1月5~13日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に出場する。
男子 粘りと高さの激突
高さで劣る城東は粘り強くボールを拾い、守りからリズムをつくる。打点の高い徳島科技のエースへの対策が重要になる。ブロックを効果的に使って打たせるコースを狭めるなどし、有利な状況をつくりたい。攻撃は土岡、伊藤の両エースだけでなく、前衛の全員で得点を狙う。
徳島科技は、177センチのエース寺内の出来が初制覇の鍵を握る。ジャンプ力を生かしたスパイクは威力があり、どこからでも打てるのが強み。主導権を握るためには、セッター吉田のトスの精度が重要になる。サーブで厳しいコースに打ち、相手の体勢を崩してチャンスをつくれるか。
女子 城南、総合力で優位
城南は準々決勝の徳島商戦で相手の速攻に対応が遅れ、第1セットを奪われた。決勝では富岡東の攻撃に慌てることなく、持ち味のレシーブで流れを断ち切れるか。攻守の要のエース逢坂とレフトの兼子、爆発力のある1年の田村の攻撃が決まれば7連覇が見えてくる。
富岡東は全員で粘り強くレシーブし、エース横田につなぐ得意の形に持ち込みたい。厳しいコースにサーブを打ち分け、相手の体勢を崩せるか。2回戦から準決勝までの3試合で1セットも落とさず勝ち上がってきており、「打倒城南」に向けてチーム状態は上向いている。