全日本大学駅伝は4日、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間106・8キロに27チーム(オープン参加2チームを含む)で争われる。優勝争いは東京箱根間往復大学駅伝4連覇中で、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した好調の青学大が中心。出雲2位の東洋大、スピードある選手をそろえる東海大も有力だろう。
青学大は粒ぞろいで総合力が高い。出雲では5000メートルで好記録を持つ橋詰大慧、日本学生対校選手権の5000メートルで日本人最上位の3位になった吉田圭太や実力者の鈴木塁人が区間賞を獲得した。出雲に出なかった小野田勇次らが実力通り走れば優勝は堅い。
東洋大は昨季の全日本大学駅伝で1区区間賞だった相沢晃、日本選手権の1万メートルで学生トップの4位だった西山和弥が軸。序盤からリードを維持すれば勢いに乗れそうだ。1万メートルで28分台の記録を持つ選手が多い東海大は関颯人や鬼塚翔太など主力の復調が鍵を握る。
箱根駅伝予選会トップの駒大は片西景の好走が欠かせない。状態が上がってきている早大や3000メートル障害でアジア大会銅メダルの塩尻和也を擁する順大、出雲5位の帝京大も不気味な存在。昨季優勝の神奈川大は主力卒業で苦しい。
徳島県関係では、2大学で徳島科技高出身の2人がエントリー。帝京大の岩佐壱誠は3区に出場し、京産大の日下聖也は5区を走る。