徳商生(右端)の案内で和菓子作りを楽しむJICA研修生(手前左から1人目と2人目)=鳴門市内(徳島商高提供)

 徳島商業高校(徳島市)の模擬会社「ComCom(コムコム)」が、徳島と淡路島を結ぶ観光ツアーの企画に取り組んでいる。関西に来た外国人観光客を徳島に呼び込むのが狙いで、徳島の豊かな食文化や、淡路島が日本創造の起点だったという「国生み神話」を目玉にする計画だ。

 日本政府観光局などによると、今年の訪日外国人客は10月末時点で2千万人を超え、過去最多となっているが、訪問先は東京-大阪間の「ゴールデンルート」が中心。コムコムは、大阪まで来た外国人客を淡路島経由で徳島に誘致し、経済効果を波及させようと考えた。

 検討しているコースは、淡路島で国生み神話ゆかりの伊弉諾神宮を参詣した後、鳴門市で四国霊場1番札所・霊山寺の参詣や和菓子作り体験、LED光で栽培した野菜を使った料理を提供するレストランでの食事を楽しむ。

 10月にアフリカや大洋州などの16カ国の国際協力機構(JICA)研修生28人を対象に生徒がガイドを務めてモデルツアーを催したところ「和菓子作りが楽しい」などと好評だった半面、宗教上の理由で神社仏閣に入れない人もいた。

 生徒は今後、外国人がそれぞれの興味や宗教に合わせて選べる複数のプランを考案した上で、本年度中に再びモデルツアーを開いて具体的なコースを完成させ、商品化を目指す。

 プロジェクトリーダーの2年以西花琳さん(17)は「外国人客が足を運びたくなるような、徳島ならではの体験を考えたい」と意気込んでいる。