三菱重工広島の町田監督(左端)に球場の説明をする阿南市職員(左から2人目)=JAアグリあなんスタジアム

 都市対抗野球大会の常連チーム、三菱重工広島(広島市)が2017年2月22日から、阿南市で合宿することが決まった。社会人野球チームの強豪の合宿受け入れは初めてで、市は滞在中の経済効果などに期待している。

 合宿は2週間程度の予定。選手、コーチら35人が阿南市桑野町のJAアグリあなんスタジアムや屋内多目的施設で練習し、市内の旅館に宿泊する。

 5日、町田公二郎監督と坂根寿敏マネジャーが阿南市を訪問。スタジアムや屋内練習場、旅館を視察し、グラウンドの芝生の状態や練習場設備などを確認した。町田監督は「グラウンドも屋内練習場も素晴らしい設備がそろっている。雨が降っても練習に打ち込めそうだ」と話した。

 三菱重工広島は1946年創部。昨年の都市対抗野球大会でベスト4、社会人野球日本選手権大会には5年連続で出場するなど、社会人野球の強豪として知られる。松井飛雄馬選手(横浜DeNAベイスターズ)、礒部公一選手(元大阪近鉄バファローズ)ら多くのプロ選手を輩出している。

 2014年度までは春先に広島市で合宿していたが、15年度は高知県安芸市に遠征。今回、阿南市からの熱心な誘致を受けたことや、屋内設備面の充実、温暖な気候などを理由に同市を選んだ。

 「野球のまち」を掲げる市は、スタジアムが完成した07年から、大学、高校などの合宿誘致を推進。5年ほど前からは、滞在中の経済効果が見込める社会人チームの誘致を目指し、全国で開かれる大会に出向き、資料を配るなどして合宿を働き掛けてきた。

 野球のまち推進課の田上重之推進監は「強豪チームが来てくれることになり、宣伝効果も高い。今後の誘致活動にも弾みが付くのではないか」と話した。