中高年に人気のバイクが並ぶ販売店=徳島市内

 徳島県内で中高年のオートバイ事故が後を絶たない。若年層の事故は年々減少しているものの、40代以上はほぼ横ばいで推移しており2014年以降は40代以上の事故件数が30代以下を上回っている。中高年ライダーの増加が一因とみられ、県警などは「体力や運転技能を過信しないで」と安全運転を呼び掛けている。

 県内の過去10年間の二輪車(ミニバイクを除く)の人身事故件数は、2006年に324件だったが、15年は187件に減少した=グラフ参照。年代別では、30代以下が190件から6割近く減り79件となったのに対し、40代以上は134件から2割減の108件にとどまっている。

 16年(10月末時点)は125件の事故のうち、30代以下が63件、40代以上が62件となっている。

 背景にあるのはライダーの高齢化。自動車メーカーでつくる日本自動車工業会(東京)の調査では、ライダーの平均年齢は07年度の45・8歳から15年度には52・9歳に上昇。8割超が40代以上となっている。

 バイクから離れたものの、生活にゆとりができて再びハンドルを握る「リターンライダー」が増えたとの見方もある。

 徳島市北矢三町のバイク販売店「インディーズ」を訪れるのは30代半ば~50代が中心。加藤良和店長は「子育てが一段落したのを機に購入する人が多い。バイクに乗っていた若い頃を懐かしんで来店する人もいる」と話す。

 中高年ライダーの増加を受け、日本自動車連盟(JAF)は事故防止の啓発に力を注ぐ。運転方法を解説する動画をホームページで公開し、加齢に伴う運動能力の低下などが事故の要因になると訴える。

 県警交通企画課は「運転技能を過信せずプロテクターを着用するなどして安全対策を取ってほしい」としている。