男子決勝・城北対徳島科技 7回、城北2死満塁、松永が中前2点適時打を放つ=吉野川北岸運動場

 ソフトボールの全国高校選抜大会徳島県予選を兼ねた第53回県高校新人大会最終日は3日、吉野川北岸運動場で男女の準決勝と決勝が行われた。男子決勝は城北が5―1で徳島科技を破り、3年ぶり6度目の優勝を飾った。女子は池田辻が4―0で徳島商に完封勝ちし、校名変更後初の頂点に立った。

 男女とも優勝校が来年3月の全国大会(男子=17~20日・東京都あきる野市、女子=16~19日・佐賀市)に出場する。

 気迫で宿敵の壁破る 城北

 同点で迎えた最終七回、3年ぶりの頂点に懸ける城北男子ナインの気迫が勝利を呼び寄せた。

 打者一人一人がボールを見極め、3四球で1死満塁。打席に立った吉田直主将は「何としても転がす」と低めの直球をたたき、内野ゴロの間に走者がかえり2―1とリードを奪う。2死満塁とチャンスが続き、4番松永は「気持ちで打てた」と直球を中前にはじき返した。

 ここ数年、全国大会につながる県予選で徳島科技の壁に阻まれてきた。新チームでは捕手の今井が「投手が2人いた方がいい」と7月から二刀流を開始。この日は三宅の後を受け、3回を無失点と完璧なリリーフをこなすなど力をつけてきた。

 ライバルに勝利し、久々に迎える全国の舞台。吉田直主将は「全員が初めての経験。持てる力を出し切る」と春に向けての鍛錬を誓った。