男子60キロ級決勝 志々目(下)を破り優勝した大島優=千葉ポートアリーナ

 来年の世界選手権(東京)代表第1次選考会となる柔道の講道館杯全日本体重別選手権第1日は3日、千葉ポートアリーナで男女計7階級が行われ、男子60キロ級で石井町出身の大島優磨(旭化成、阿波中-国士舘大出)が初優勝した。同81キロ級で板野南小出身の板東虎之輔(千葉・木更津総合高)は2回戦で優勢負けした。

 双子誕生に捧ぐ

 男子60キロ級決勝は大島が、今夏のアジア大会2位の志々目を破った。前日に双子の女の子を授かったばかりで「おやじになったので強い姿を見せたかった」と初優勝を捧(ささ)げ、笑みがはじけた。

 決勝は9分を超える長い闘いにも気持ちを切らさず、一瞬の隙を突いて抑え込んだ。同級には世界選手権2連覇の高藤直寿(パーク24)という強敵が控える。「東京五輪に向けてぎりぎりのところで勝てた。まだ(差は)縮まったとは思ってないが、いずれ追い抜きたい」と意気盛んだった。