欧州向け海上輸送実験のため、CAコンテナに農産物を積み込む作業員=神戸港(徳島県提供)

 徳島県や県内経済団体でつくる「とくしま農林水産物等輸出促進ネットワーク」が7日、日本郵船グループのMTI(東京)などと共同で、欧州向けの農産物の海上輸送実験を始めた。青果物の鮮度を保つ機能のある特殊なCAコンテナを使った初の試みで、船便での長距離輸送の可能性を検証する。

 CAコンテナは温度管理のほか、コンテナ内に窒素ガスを注入して酸素濃度を調整し、青果物を”冬眠“状態にすることで品質低下を抑える。MTIが湿度を高める技術も加え、国内では日本郵船が唯一利用している。

 欧州方面への海上輸送は40日以上かかり、鮮度保持のため空輸するのが一般的。海上輸送が実現すれば、輸送コストを空輸の10分の1に抑えられるほか、輸出品目の拡大も期待できる。

 試験輸送するのはミカン2トン、ユズ30キロ、ハッサク40キロ、コメ400キロの4品目。品質を比較するため、CAコンテナと温度管理だけできる通常の冷蔵コンテナに各品目を半分ずつ積み込む。

 7日は神戸港で積み込み作業が行われた。11日に出港し、来年1月22日にフランス北西部のルアーブル港に到着する予定。輸送品は品質検査を受けた後、30日にフランスのリヨンで開かれる食品見本市に出品される。