三好市議会は7日、政務活動費(政活費)の領収書と収支報告書をホームページ(HP)で公開することを決めた。領収書をHPで公開するのは、政活費が支給されている県内7市で初めて。地方議員の政活費不正が各地で相次いでいることを受け、透明性を高めるために踏み切った。

 全員協議会で山子凱雄(やまごときお)議長が提案し、全会一致で賛成した。全議員22人の領収書のほか、総額や調査研究費、資料購入費、広報費など項目ごとの金額を記した収支報告書を公開する。2016年度分からを対象とし、17年6月ごろにHP上に掲載される予定。

 全員協議会後、山子議長は「公費の支出を公明正大に明らかにするのは当たり前のことだ」と話した。

 三好市議会は1人当たり月1万7千円が支給されている。15年度は448万8千円が支給され、418万8697円が使用された。

 県内7市は、全て1円以上の領収書提出を義務づけている。三好、鳴門両市は閲覧申請をすれば議会事務局でコピーを見ることができるが、他の5市は情報公開請求をしなければならない。

 HP上では、鳴門、小松島両市が収支報告書を公開している。

 領収書のHPでの公開は、コピー代などの費用をかけずに市民がいつでも見ることができるため、不正防止に有効であるとして市民団体などが求めている。

 徳島県議会は、収支報告書と事業実績報告書を12年度分から、領収書を15年度分からHPで公開している。