緊急避難場所の地図を見ながら、当日の催しについて話し合う牟岐小児童=同校

 牟岐町の牟岐小学校と牟岐中学校の児童生徒が、11日の町の防災避難訓練により多くの町民に参加してもらおうと、周知啓発に力を入れている。住民同士の日頃からのつながりが災害時の迅速な避難につながることを防災教育の中で知り、訓練の参加を呼び掛けることで地域の防災力向上に貢献しようと考えた。

 町の避難訓練は毎年この時季に行っており、今年は11日午前7時に地震が発生したとの想定で実施。住民は町内56カ所の緊急避難場所に避難する。牟岐小6年生と牟岐中3年生の計50人は、それぞれにオリジナルの案内チラシ(A3判)を自作。自宅がある地区の自治会役員らに配布して「1人でも多くの人が参加を」と求めた。

 避難場所で住民同士が交流を深められる催しも企画している。児童らは自宅近くの避難場所に1~5人ずつで出向き、ラジオ体操、じゃんけんゲームなどを行う。自分たちで考えた防災クイズを披露する児童らもおり、正解者には町から提供された備蓄食品を配る。

 昨年の訓練に参加したのは、約4300人の町民のうち約23%の985人。今年はより多くの参加者を集めるのが目標だ。牟岐小6年の後山真太郎君(12)は「地域の人が全員顔見知りで、いつでも助け合えるようになれたら地震が起きても安心できる。たくさんの人に参加してほしい」と話した。

 両校は防災教育に熱心に取り組んでおり、小学5年以降に地震に関する学習や避難生活を体験する「防災キャンプ」、宮城県への被災地見学などを行っている。