徳島市の遠藤彰良市長は8日の市議会代表質問で、閉館中の市文化センターを解体する考えを明らかにした。解体の時期には触れなかったが、早ければ2017年度中に工事に取り掛かるとみられる。跡地をどう活用するかは未定。玉野勝彦氏(自民)の質問に答えた。

 文化センターの扱いについて問われた市長は「今後は施設の解体に向けての手続きを進めていく」と答えた。解体後の跡地利用については「市全体のまちづくりを進めていく上で検討していきたい」と述べるにとどめた。

 本会議後、市幹部は徳島新聞の取材に対し、設計費を17年度当初予算案に盛り込む方針を示した。

 文化センターは1963年に開館し、耐震強度不足のため2015年3月末で閉館した。市は、新町西地区再開発事業の白紙撤回に伴い、今年10月、ホール整備について検討するため設けた有識者会議で、文化センターを改修もしくは改築し、新ホール完成までの代替施設として活用することを提案。しかし、反対意見が相次いだため断念した。