ライトアップされたイチョウ=美馬市木屋平

 美馬市木屋平川井の木屋平中学校の旧グラウンドにあるイチョウの木が、1日からライトアップされている。長年、子どもたちの成長を見守ってきた地域のシンボルとあって、冬空に浮かび上がる姿をじっくりと見上げる住民も多い。

 隣接する旧川井小学校(2002年3月閉校)と旧川井幼稚園(同月閉園)の建物の解体工事を請け負っている地元の建設業者が「地域を活気づけよう」と始めた。日没後から午後9時まで、投光器計4基で照らしており、葉が散る20日前後まで行う予定。

 イチョウの樹齢は不明だが、少なくとも1966年には今の場所にあった。今は別の場所に移っている日吉神社の境内だったことから、地元では「日吉丸」との愛称で親しまれてきた。

 高さは約30メートルあったが、2000年5月に強風で折れ、3分の1ほどになった。住民はショックを受けたが、その後、樹勢を取り戻している。

 現在、中学校と小学校はグラウンドから約4キロ離れた場所に集約されており、イチョウの周囲で子どもたちの姿があまり見られなくなって久しい。

 光に照らされたイチョウを眺めていた戸田サダ子さん(81)=同市木屋平川井=は「人口が減り、地域が寂しくなっているので、大勢の人に見に来てもらいたい」と話していた。