球技を教える障がい者スポーツ指導員(左から2人目)。県内で指導員の減少が続いている=阿南市七見町の市スポーツ総合センター

 2020年の東京パラリンピックに向けて障害者スポーツへの関心が高まっているが、徳島県内では障害者にスポーツを教える「障がい者スポーツ指導員」が減っている。県障がい者スポーツ協会によると、2015年度末の登録人数は120人で、記録のある07年度以降では最少となった。高齢を理由に辞める人が増えていることなどが原因で、協会や指導員団体は資格取得を呼び掛けている。

 指導員は、日本障がい者スポーツ協会が1985年に設けた公認資格。障害に応じた運動メニューを考え、安全に配慮しながら指導する。初級、中級、上級に分かれ、いずれも一定時間の講習を受けなければならない。

 県協会などによると、県内の指導員数は07年度の177人から減少傾向にあり、15年度は14年度に比べ17人減った。全国の指導員数は05年度に初めて2万人を超え、その後は2万2千人前後で横ばいとなっている。

 県内では15年度、延べ129人の指導員がスポーツ大会や水泳教室などで55回指導したが、同じ人が複数回指導することが多く、実際に活動したのは30人程度だった。50~70代の中高年が中心で、加齢による体力低下などを理由に退く人が年々増えている。

 一方、若手の指導員の育成も進んでいない。認知度不足や仕事との両立が難しいことなどが要因とみられ、県内で2年に1回開かれる初級指導員養成講座の受講生は、定員割れが続いている。

 指導員でつくる県障害者スポーツ指導者協議会の柿谷愛子会長(46)=徳島市上八万町西山=は、認知度の低さを指摘し「まずは障害者スポーツがどんなものか、大会などに足を運んで知ってもらった上で、一人でも多くの人に協力してほしい」と呼び掛ける。

 今年7月に発足した県協会は、今夏のリオデジャネイロパラリンピックなどで障害者スポーツへの理解や関心が高まっていることから、協会ホームページや会報誌で指導員のなり手を募る。

 次回の養成講座は17年度に開かれる。期日は未定。問い合わせは県協会<電088(634)2000>。