現地の料理を味わいながら、チリの伝統舞踊「クエッカ」を観賞する参加者=阿波市のアエルワ

現地の料理を味わいながら、チリの伝統舞踊「クエッカ」を観賞する参加者=阿波市のアエルワ

 阿波市国際交流の会は、南米の文化を学ぶセミナーを同市市場町の市交流防災拠点アエルワで開き、住民ら30人が参加した。

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員だった矢本貴子さん(38)=徳島市国府町矢野、歯科衛生士=らチリ、パラグアイで暮らした経験のある県内の4人が講師を務めた。牛肉、オリーブなどをパイで包んで焼いた「エンパナーダ」やマテ茶など、南米の料理に舌鼓を打ちながら気候や文化について意見交換した。

 矢本さんらがチリの伝統舞踊「クエッカ」を披露したほか、パラグアイ独自の刺しゅうを使った手工芸品も紹介され、参加者は関心を深めていた。

 市場中学校の外国人指導助手パトリック・カオさん(30)=カナダ出身=は「阿波市にいながら、多様な文化に触れることができて面白かった」と話した。