全国のタヌキ愛好家でつくる「日本たぬき学会」の徳島大会が4日、阿南市であり、祭事の視察や総会が行われた。同市福井町の金刀比羅神社では、学会員や地元住民ら約200人が、地元に伝わる子ども神楽「博学狸 こんぴら三本足狸問答」を楽しんだ。
子ども神楽は、福井小5年の児童3人が披露。岩浅那瑠さん(11)が、神主に化けた三本足のいたずらタヌキが本物の神主と問答の末、正体を暴かれるという神社の伝説を説明した。
その後、神主役の勇英吾君(11)とタヌキ役の田部健太君(10)が登場。「わしは飛騨守丹平じゃ」「飛騨守丹平に化けるとはおこがましい。早々に退散せい」などと問答を繰り広げ、観客から大きな拍手が送られた。
狸問答は、約380年前から語り継がれていた物語を題材にした神楽。2003年に復活し、同校児童が秋祭りで奉納している。
同市富岡町のロイヤルガーデンホテルで開かれた総会は、学会員33人が参加。活動報告や来年の開催地を群馬県館林市に決めた。