阿波市は12日、同市土成町秋月のゴルフ場「Jクラシックゴルフクラブ」の運営会社から、過去22年間にわたって固定資産税を余分に徴収するミスがあったことを明らかにした。返還対象となる過去10年に絞っても、過徴収は計2450万円に上る。税額を算出する際、建物の構造を取り違えていたのが原因で、市は過去10年分の過徴収分を運営会社に全額返還する。

 Jクラシックゴルフクラブは、1994年4月の完成以来、2005年12月まで運営していた県外の会社が倒産し、05年12月以降は徳島市の総合レジャー業ノヴィルの関連会社「Jクラシック」が運営している。

 市は、ゴルフ場が完成した94年当初から、クラブハウス(3階建て、延べ9374平方メートル)の主な構造を、実際は「鉄骨」でありながら「鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)」と判断していた。

 SRCは鉄骨よりも頑丈で経年劣化が遅いため、資産価値が高く見積もられ、税額が過大に算定されていた。市は当時の手続きにミスがあったことを認めているものの、合併前の旧土成町時代の誤りでもあり、詳しい原因は分かっていない。

 市によると、過徴収は94年度から続いていたとみられるが、市の要綱で返還は過去10年間と定めており、06~15年度分の過徴収が対象となる。現運営会社のJクラシックが固定資産税を納め始めたのは06年度からで、過徴収分が返還されれば同社に損失はない。

 Jクラシックが8月、固定資産税の状況を調べるために家屋調査票の提出を市に求めたところ、過徴収の疑いが浮上した。市は返還費用を16年度補正予算案に計上しており、可決後に返す。

 この日の市議会総務委員会で過徴収を報告した坂東重夫市民部長は「大変申し訳ない。他に問い合わせがあれば真摯(しんし)に対応する」と話した。