収穫最盛期を迎えた木頭ゆずを摘み取る生産者=那賀町木頭西宇

 那賀町木頭地区で特産ユズ「木頭ゆず」の収穫が最盛期を迎えている。11月中旬まで。

 大城日出美さん(68)は同町木頭西宇の畑2・8アールで栽培。直径7~8センチほどの黄色い果実を一つ一つ、はさみで摘んでいる。

 JAアグリあなんによると、那賀町内では約700戸が計100ヘクタールでユズを生産。大きさは例年並みで、搾汁などの加工用も含めて350トンの収穫を見込んでいる。

 主に関東や京阪神に出荷され、1箱(12玉入り)1500円~3千円で取引される。

 木頭ゆずは昨年9月、国が地域ブランドとして保護する地理的表示保護制度(GI)の対象に登録され、昨季(昨年11月~今年1月)はGIマークを付けてフランスに1・7トンを出荷した。今季は2~3トンを輸出する。