徳島県内の企業の障害者雇用率(6月1日時点)は2・09%で、法定雇用率2%を2年連続で上回り、過去10年で最高だったことが徳島労働局のまとめで分かった。全国平均は1・92%だった。
障害者雇用が義務付けられている従業員50人以上の422社の報告をまとめた。法定雇用率を達成したのは269社(63・7%)で全国5位だった。一方、雇用ゼロの企業は前年同期の23・6%より改善はしたものの、93社(22%)あった。
業種別で雇用率が最も高かったのは建設業の2・36%で、医療・福祉2・35%、製造業2・33%と続いた。雇用率が低かったのは電気・ガス・熱供給・水道業0%、サービス業1・38%、情報通信業1・45%だった。
雇用者数は、重度の障害者で週当たりの労働時間が30時間以上を2人に、重度以外の障害者で20時間以上30時間未満を0・5人に換算して計算している。総数は1551人で前年より62・5人増え、過去10年で最多となった。
障害種別では、身体障害者が1021・5人(前年比18人増)、知的障害者が413人(29人増)、精神障害者が116・5人(15・5人増)。
労働局は「ハローワークを中心に障害者雇用の促進を進めてきた成果。就職を希望する障害者が一人でも多く就職できるよう、取り組みを続けたい」としている。