高台に移転する「特別養護老人ホームねんりん」の新施設=美波町西の地

 南海トラフ巨大地震の津波対策として、美波町の社会福祉法人由岐福祉会が同町西の地の海抜20メートルの高台に移転させる「特別養護老人ホームねんりん」の新施設が、ほぼ完成した。17日に落成式を行い、23日から入所者が移る。県によると、津波対策で老人福祉施設が高台に移転するのは県内で初めて。

 新施設は鉄筋コンクリート5階建て延べ4881平方メートル。グループホームやショートステイなどの機能も加え、屋上には災害時に備えて食品倉庫を設けた。50人が入所し、22人がショートステイを利用する。現在の施設はそのまま残し、52人がデイサービスで利用する。

 同会は、現施設が県の津波浸水想定区域にあるため、2012年から高台への移転を検討。想定区域外の民有地2841平方メートルを購入し、15年9月に着工した。

 移転費用は14億1千万円で、県と町が各500万円を補助した。