牟岐町議会(8人)は16日の12月定例会で、海部郡衛生処理事務組合のごみ焼却施設「海部美化センター」(同町内妻)の現在地での改築に反対する決議案を全会一致で可決した。築37年と老朽化した施設を現地改築するという福井雅彦町長の方針に反対するとともに、組合を構成する美波、海陽両町のいずれかに移転するよう求めた。町議の間には「ごみ施設改築の関連予算が提案されても反対する」との強硬意見があり、現地改築は不透明な情勢となった。

 福井町長は閉会後、徳島新聞の取材に「今後も、現在地で改築するメリットを町民に伝えていく」と話し、引き続き現地改築を進める方針を示した。

 決議案は枡富治議長を除く全町議7人が、定例会開会日の14日に共同で提出。最終日の16日に起立採決を行い、7人全員が賛成した。「焼却場から排出されるガスに含まれる有害物質は法定基準内とはいえ、住民の健康や周辺環境に悪影響を与える可能性がある」などと強調している。

 16日の一般質問では藤元雅文氏が福井町長の考えをただした。合併前に組合を構成していた海部郡旧6町が2006年に「牟岐町以外で新たなごみ焼却場の建設計画をつくる」との合意を交わしているとの指摘に対し、福井町長は「解釈の仕方によっては焼却場ではなく、焼却灰の最終処分場の建設計画をつくるとも読み取れる」とかわした。