牟岐町沖で5日、体長52センチ、重さ2・4キロの大きなニシキエビが水揚げされた。牟岐町漁協によると通常は体長20センチほどで、2キロを超える大物を捕らえたのは5年ぶり。
同町牟岐浦の漁協組合員、久福三さん(70)が牟岐大島沖約10メートルに仕掛けていたアオリイカ用の定置網に紛れ込んでいた。久さんは「50年以上漁師をやっているが、こんなのは初めて」と言う。
ニシキエビは西太平洋、インド洋などの南方海域に生息し、緑や黄の体に黒のしま模様がある。漁協では年数回水揚げされるが、小ぶりが多い。
県水産研究課の中西達也専門研究員は「牟岐町沖は海水温が高く貝類が豊富なためエビが生息しやすい。南から黒潮に乗ってきた幼生が長い年月をかけて育ったのではないか」とみている。
ニシキエビは大阪の市場に出荷された。