アイドルグループ「欅坂46」が11月4日に京都市の京都パルスプラザで開いた個別握手会に参加してきました。欅坂46の個握に参加するのは今回が初めてだったのですが、この日は偶然にも8月にグループ卒業を発表していた人気メンバー今泉佑唯さんの活動最終日でした。

 記者は今最も勢いがある「けやき坂46」のメンバーをひと目見たいとの思いから訪れたのですが、これも何かのご縁だと考え、今泉さんがいらっしゃる「第32レーン」に足を運んでみました。今泉さんの握手券は持っていませんので、レーンの奥のお顔は拝見できません。

 それでも、レーン入り口に掲げられた「元気いっぱい営業中」という今泉さん手書きの旗を見て、ファンに最後まで笑顔で楽しんでほしいという強い願いを感じて胸が熱くなりました。過去に1度だけ参加した全国握手会で垣間見た「神対応」を思い出し、ファン思いの今泉さんらしいと思いました。

 残念ながら第3部までの握手券しか持っていませんでしたので、第4部以降に行われた今泉さん最後のあいさつに立ち会うことはできませんでした。それでも、ファンの方のSNSでの報告を拝見すると、今泉さんのブログにアップされた文章とおおむね同内容だったようです。

 ブログで今泉さんは「不器用な性格で皆様を誤解させてしまったと思う」と謝罪した上で「一人で活動していく中で、たくさんの厳しさと、たくさんの現実と向き合っていくことになると思うけれど、希望を抱いて前向きに新しい道を進んでいきたい」と決意を述べられています。

 抜群のルックスと歌唱力、神対応でグループトップクラスの人気を誇りながら、4枚目シングル「不協和音」以降は体調不良で断続的に休業。雑誌インタビューで活動に対する悩みがあったことを示唆し、ファンの間でさまざまな臆測を呼んだことが「誤解」という言葉に表れたのかもしれません。

 ただ、アイドルとしてデビューした以上、トップを目指したいという気持ちを持つのはごく自然なことのように思われます。グループの「和」も大切にしたいけれど、個人でも高みを目指したい-。今泉さんはそのような「アンビバレント」な思いを抱えてギリギリまで悩んだはずです。

 何より「サイレントマジョリティーになるな」「不協和音を恐れるな」「目の前のガラスを割れ」と歌って支持を集めているグループで、それを体現した今泉さんの選択を非難できるでしょうか。グループにとってもファンにとっても、大きな損失であることは間違いないですが。

 ファンのことを誰よりも大切に思う今泉さんが、ファンを一時的に悲しませてしまうことや、ソロ活動で自身が直面する大きな困難を覚悟した上であえて行った大きな決断。今泉さんにとってもファンにとっても、最良の選択だったと振り返ることができる日が来ることを願ってやみません。(R)