料理を通じた地域振興について語る(左から)横石さん、奥田さんら=上勝町福原の町コミュニティセンター

料理を通じた地域振興について語る(左から)横石さん、奥田さんら=上勝町福原の町コミュニティセンター

 地産地消で知られるイタリア料理店のオーナーシェフ奥田政行さん(47)=山形県鶴岡市=を招き、料理を地域振興に生かす方策を考えるイベント(上勝町など主催)が17、18の両日、同町内で開かれ、住民らが活性化のヒントを探った。

 17日は同町福原の町コミュニティセンターで、奥田さんと第三セクター・いろどりの横石知二社長(58)による対談があり、約50人が耳を傾けた。

 奥田さんは、2020年の東京五輪に向けて「国内でも厳格な欧州の基準に合わせて栽培された農産物の需要が高まる」と指摘。広葉樹林の腐葉土で野菜を育てる「森林農法」などを紹介した。横石さんが「地域に仕事をつくることが重要」と強調すると、奥田さんは「料理店が魅力的であれば、客も働きたい人も自然と集まってくる」と話した。

 18日は、奥田さんが町内で採れた野菜やジビエ(野生鳥獣肉)、料理に添えるつまもの「彩」を使った料理の作り方を住民に教えた。