那賀町出身の藤田恭嗣氏が社長を務めるデジタルコンテンツ配信会社「メディアドゥ」(東京)が2017年6月、ソフトウエア開発などを手掛けるテック情報(板野町)、同社子会社の徳島データサービス(徳島市)と、同市に本社を置く合弁会社「メディアドゥテック徳島」を設立する。電子書籍事業の急成長に伴う業務の急増に対応するとともに、地元の活性化に貢献するのが目的。3年後に100人規模の雇用を見込んでいる。

 資本金は4500万円で、出資比率はメディアドゥが51%、テック情報が33%、徳島データサービスが16%。本社所在地は徳島市内で検討している。藤田社長が代表取締役を務める。

 事業内容は、紙媒体の著作物を電子書籍にして配信する電子書籍取り次ぎ業務に必要なシステム開発や、電子書籍の作成が中心。新規事業の研究開発なども行う。

 雇用は新卒のほか、IUターン者も含めて行い、初年度は20人程度を予定。3年後に100人規模にし、その後もさらに増やしてエンジニアだけで100人を目指している。

 メディアドゥは00年に設立。電子書籍事業を始めた06年から増収増益を続け、16年2月期決算の売上高は07年2月期比で9倍の112億円。17年2月期はさらに伸び、150億円を予想している。

 国内外での事業拡大で業務量が増大。業務委託できる新会社の設立を検討していたところ、テック情報側から協力の打診があった。

 テック情報と徳島データサービスは、システム開発とデータ入力の強みを生かし、成長分野に進出する狙いがある。

 藤田社長は「古里である徳島に開発拠点を設けることで雇用や納税などで少しでも多く貢献できれば」、テック情報と徳島データサービスの濱尾重忠社長は「徳島の経済・雇用の活性化に役立つことと確信している」とそれぞれコメントした。