感謝の気持ちを込め、高齢者(左端)に絵手紙を贈る由岐小児童ら=美波町木岐

 美波町西の地の由岐小学校の児童が、地元の1人暮らしの高齢者らに、絵手紙を描いて贈る活動を始めた。今年3月に休校となった同町木岐の木岐小が30年以上にわたって続けていた取り組みを、地域の人に感謝の気持ちを伝えようと受け継いだ。年内に284世帯へ配る。

 手紙ははがきサイズで、全児童55人が色とりどりの葉っぱの絵を描き、「いつまでもお元気で」の文字を添えた。校区の東由岐、西由岐、西の地、田井、木岐、志和岐、阿部の7地区の高齢者世帯などへ、1人当たり5枚ほどを作って用意した。

 9日の田井地区を皮切りに、教員や民生委員と一緒に家を訪ねて直接手渡したり、町内会や老人会の会合に参加したりして贈っている。20日には、児童や教員ら5人が木岐地区の5世帯を訪問。「風邪をひかないように、よいお年を迎えてください」と声を掛けて手渡した。年内に配り終える予定。

 絵手紙を受け取った志尾多磨子さん(81)は「休校で子どもの声を聞く機会が減ってしまった。引き継いでもらえてうれしい」と話した。

 木岐小では、見守り活動や課外授業でお世話になる住民に感謝するため、毎年12月に、クリスマスプレゼントも兼ねて手紙や植木鉢を贈っていた。休校後、木岐小に勤めていた教員や住民から要望があり、木岐地区の児童が通う由岐小が引き継ぎ、対象を校区全体に広げた。

 3月まで木岐小に通っていた4年の前田杏莉さん(10)は「今年もまた渡せてよかった。喜んでもらえてうれしい」と笑顔だった。