保護ビニールが剥がれて表記が読めなくなっている観光案内板。市立工業高校などの名称も古いまま=鳴門市大麻町姫田

 鳴門市が市内各所に設置している観光案内板が劣化して字が読めなくなっていたり、既になくなっている施設名が表記されたままだったりしている。鳴門の渦潮など県内有数の観光資源を持ち、市は誘客に力を入れているだけに、市民からは「観光都市が泣く。多くの人が来るのに、逆に悪いイメージを持たれかねない」などの声が上がっている。

 案内板は縦180センチ、横3メートル。市内全域の地図に、観光遊歩道「渦の道」(鳴門町)やドイツ館(大麻町)などの観光スポットがイラストと共に紹介されている。2003年に、県外の人が立ち寄りやすい高松自動車道・鳴門西PA(大麻町)や市ドイツ館(同)など8カ所に設けた。

 同市大麻町姫田のバス停前にある案内板は、劣化して一部の保護ビニールが剥がれ、文字が風雨にさらされて見えなくなっている。10年3月末に閉館した旧県立鳥居記念博物館は白いテープで消されているものの、12年4月に統合して鳴門渦潮高校となった市立工業高校や、13年4月に市うずしお会館に名称が変更された地場産業振興センターは、そのままになっている。

 高速バス乗り場と接続する市観光情報センター(撫養町)や鳴門駅前(同)など4カ所も、高校名や施設名が改められていない。

 市は第6次総合計画(12年度~21年度)で、観光入り込み客数を10年度の約222万人から16年度は250万人とする目標を掲げ、受け入れ態勢の整備や情報の発信強化などを基本事業に掲げている。

 看板をよく目にする同市の女性(51)は「観光に力を入れると言いながら、間違っている名称を何年も放置しているのは維持管理がずさんすぎるのでは」と批判する。

 市観光振興課によると、年1回、1、2カ所を見回り、名称を改めたり、壊れた箇所を修繕したりしている程度。小椋勝課長は「予算の関係もあるが、観光客がよく見る看板であり、見直しの回数を増やして随時修繕していきたい」と話している。