妖怪モニュメントを撮影しGPSデータを取得する児童=三好市山城町

 三好市山城町の下名小学校の3~6年生14人が、地元に伝わる妖怪をスマートフォンの無料アプリで紹介するサービスの構築に取り組んでいる。「妖怪の里」に点在する妖怪モニュメントの前に立つと、児童の録音した声がスマホから自動で流れ、児童の書いた妖怪のイラストが画面に出てくる仕組み。教科書大手の東京書籍(東京)が開発した試作アプリを使う。スタンプラリー感覚で散策してもらい、観光振興に役立てる。来年1月の完成を目指している。

 アプリは、スマホの衛星利用測位システム(GPS)を活用しており、東京書籍の試作アプリにデータを入力して仕上げる。妖怪モニュメントは全部で18体あり、それぞれの位置情報を設定。1体巡るごとにアプリ内でメダルを1枚獲得できるようにし、収集を目指してもらう。

 音声案内では児童がそれぞれの妖怪になりきって自己紹介をする。児童はイメージを膨らませようとモニュメントや周辺の写真を撮影し、タブレット端末でGPSデータを取得した。道の駅大歩危にある妖怪屋敷を見学したり卒業生が妖怪についてまとめた資料を調べたりして10~15秒の説明文を考え、タブレット端末に録音して仕上げる。

 中国語圏からの観光客向けに、中国版も作る計画。インターンシップ(就業体験)で地元の観光施設「大歩危峡観光遊船」に滞在している台湾の大学生に依頼し、説明文を翻訳してもらう予定だ。

 6年の松原彩耶香さん(12)は「大好きな山城の妖怪を多くの人に知ってもらうチャンス」と意気込む。企画した中川斉史教頭は「子どもたちに地元の良さを知り、誇りを持ってほしい」と話した。