徳島市の遠藤彰良市長は27日の定例記者会見で、新町西地区再開発事業で中核施設に位置付けられていた音楽・芸術ホールに代わる新ホールの建設場所を本年度中に選定する考えを明らかにした。これまでは「来年の早い段階で発表したい」と述べていたが、具体的に期限を切って選定を急ぐ意向を示した。
建設場所の選定時期について問われた市長は「(来年の)早い段階と言っている以上、本年度中が最低条件だと思っている」と言及。現在、複数の建設候補地を検討していることを認めた上で、選定方法については「公平な手続きが必要。第三者による選定委員会(の設置)も視野に入れなければならないが、具体的には決めていない」と述べた。
このほか、新町西地区再開発事業からの撤退について「市民と約束したことは実行できたと思う。市民は音楽・芸術ホールに反対したわけではなく、高額な税金の使い方に反対した。その方針を変更でき、最初の目標は達成できた」と成果を強調した。