平日の閉鎖が1年以上続くイオンモール徳島の第2駐車場=徳島市の徳島東工業高跡地

 大型商業施設イオンモール徳島(徳島市南末広町)が県、市から賃借し、徳島東工業高跡地(同市大和町2)に設けた「第2駐車場」の平日の閉鎖が1年以上続いている。利用台数がオープン前の予測を大きく下回っているためで、土日祝日のみ開放している。

 イオンモールは、東工高跡地(県有地約9千平方メートル、市有地約2万平方メートル)を県と市から借り、第2駐車場として千台分の無料駐車スペースを確保。本年度の契約額は県が約1600万円、市が約2900万円に上る。

 昨年4月のオープン後は、約500メートル離れた店舗と結ぶ無料シャトルバスを運行したり、割引券を配ったりしたが利用が伸びなかった。

 特に平日については駐車台数が予想以上に低迷したため、同8月ごろに閉鎖を決定。シャトルバスの運行も一部の休日を除いて今年9月に取りやめた。

 現在、土日祝日の1日当たり平均利用台数は135台で、当初予測(894台)の約15%にとどまっている。

 イオンモールは東工高跡地を有効活用するため、100~150台分確保している従業員用の駐車スペースを来年5月に拡充する予定だ。

 オープン後1年間の来店者数は、予測を50万人上回る750万人と好調だった。店舗に併設している立体駐車場などが計2100台分あり、イオンモールは「立体駐車場などで効率よく対応できた」と説明している。

 県によると、東工高跡地の賃借契約期間は来年3月末までだが、イオンモールは2019年度以降も契約を更新する見通し。跡地を巡って市は、老朽化が進むとくぎんトモニアリーナ(市立体育館)の移転候補地の一つに挙げている。