熊本の保育園から届いた手紙を手にする松尾さん=美馬市脇町西俣名

 熊本県山鹿市の保育園児が飛ばした風船が美馬市脇町の民家で見つかった。発見した男性は思わぬ「届け物」に感動し、保育園に特産品などを送った。園児からはお礼の手紙などが寄せられた。山鹿市と美馬市の距離は約350キロ。偶然の出合いに、園児も男性も喜んでいる。

 風船は熊本県山鹿市の米田保育園が10月1日に100個飛ばしたうちの1個。2日、美馬市脇町西俣名の会社員松尾進一さん(45)宅にある納屋の屋根の上で見つかった。風船には「うんどう会いっしょうけんめいがんばるモン」とのメッセージと園児の名前、裏に保育園の連絡先を記したメッセージが結び付けられていた。

 松尾さんは、同月下旬に手紙を添えて徳島特産のスダチ、美馬市名物のぶどう饅頭を送った。保育園からはお礼の電話と手紙、くまモンカレンダー、お菓子が届いた。手紙には、大喜びした園児がぶどう饅頭を食べたことが記されていた。

 11月下旬には松尾さんがクリスマスプレゼントと称して、なると金時を送り、園からはお礼の電話があった。園によると、なると金時はクッキーの材料にして食べたという。

 保育園では毎年運動会で風船を100個飛ばしている。2013、14年は返事がなかったが、15年は大分、愛媛、千葉から、今年は大分、徳島、和歌山から手紙が届いた。

 古里由美園長は「子どもも喜んでいる。これからも風船を通じて交流を広げたい」と言う。松尾さんは「奇跡としか言いようがない。自分の返信に思った以上に喜んでくれて、こちらも幸せな気分になれた」と話している。