今年を象徴する一字として「閑」を大書する中川さん=三好市池田町州津の箸蔵寺

今年を象徴する一字として「閑」を大書する中川さん=三好市池田町州津の箸蔵寺

 東みよし町と三好市の書道愛好家でつくる「墨遊会」が30日、同市池田町州津の箸蔵寺で大書パフォーマンスを披露し、2016年を象徴する漢字として「閑」の字を書き上げた。

 今年は熊本地震をはじめ各地で災害が多発したり、国内外で世界情勢の今後を左右する選挙が行われたりと、世相が大きく動いた。「だからこそ心静かに落ち着き、揺るぎない気持ちでいよう」との思いを込めて、「しずか」と読む字を選んだ。

 前衛書家の中川観山会長(63)=本名・富量(よしかず)、東みよし町昼間=が、縦2・7メートル、横3メートルの白布にしたためた。長さ約1・7メートルの大筆を一息に走らせると、約30人の観客から大きな拍手が送られた。

 書は来年1月14日まで境内に飾られる。同会は08年から毎年、独自の漢字1字を選んで箸蔵寺で大書している。