石井町のふるさと納税が好調だ。2016年度は返礼品を充実させ、21日時点で3449件2190万円と、初の年間2千万円超えを達成した。前年度比21倍増となった15年度の604万円を既に3倍上回っている。町は11月から返礼品を増やしており、さらなる増額を目指す。

 町の返礼品は、米と野菜のセットが人気で、3月に全国放送の情報番組「シューイチ」で取り上げられた。全国のふるさと納税を知る達人の男性がおすすめの返礼品3品の一つとして紹介した。

 この結果、16年度は4月だけで666件352万円に上り、5~10月は102~435件の60万~366万円で推移。税の確定申告の締め切りが近づく11月は702件454万円、12月は777件433万円(21日時点)と伸びている。

 16年度の件数は4千件を超える勢いで、15年度に県内24市町村では吉野川と鳴門両市しか届いていなかった寄付額2千万円以上に届いた。

 返礼品で人気が高いのは「米5キロと野菜のセット」(寄付額5千~1万円)や米5キロ(同3千~5千円)。出荷する生産者グループ「百姓一」によると、多い月には500セットを発送し、月平均100セットが出る。百姓一は「精米してすぐに送るし、吉野川沿岸の肥沃(ひよく)な大地で育った野菜の味も好評。量もボリュームがあり、お得感があるのでは」と好調の要因を分析する。

 町のふるさと納税は08年度に2件55万円で始まり、09、10両年度は0だった。その後も低迷し、14年度は14件29万円と県内で下位クラスだった。そこで町は15年7月に前年度の2品から13品に増やし、15年度の納税額は957件604万円だった。

 16年度は4月に返礼品を25品とし、11月からは新たに町内人気菓子店の菓子詰め合わせや従来品の豪華版など17品を追加した。

 町総務課は「好調を弾みに、石井町の名前を全国に広くPRしたい」としている。

 ただ、徳島県内へのふるさと納税は15年度の集計で全国最少。全国には納税受入額が年間2千万円を超える市町村は数多くある。