日本を代表する企業のテレビCMをはじめ、人気ミュージシャンのミュージックビデオ(MV)などの撮影を手掛けるプロカメラマンだ。多方向から柔らかな光を当てることで、撮影対象の個性や特長を引き出すライティング技術などを使い、魅せる映像づくりに心血を注いでいる。

 失敗が許されない撮影現場には、常に緊張感が漂う。そんな中でも「予算の枠内で最大限のコストパフォーマンスが発揮できるよう心掛けています」と冷静に語る。「作品の完成度を高めるため、コストを掛けるべき部分とそうでない部分のバランスを考えながら取り組んでいます」

 2003年から10年半在籍した映像技術会社では、テレビのバラエティー番組やアイドルのMV、企業のPR映像などを幅広く手掛け、ディレクターらから高い評価を得る存在になった。「自分の力をもっと試したい」と2年前に独立。イメージ通りの作品づくりを目指し、撮影技術に磨きを掛ける日々だ。

 今後の目標では「メジャーなCMを手掛けるベテランカメラマンが健在なので、そこに割って入れるようにならないと」と力を込める。映画好きが高じてカメラマンを志望したことから「映画づくりにも関わってみたい」とも。

 大学進学で上京して以降は年に1回帰省するかどうかになった。それでも「離れてみて初めて分かる古里の良さがある」という。「印象的なのは太陽光が良いこと。自然豊かで、海や空の青さも申し分がない。徳島は被写体としても面白そうです」

 「(今住んでいる)三鷹市は税金が低めだし、子育てしやすい環境づくりも進んでいます」と指摘し、若い世帯への生活支援で思い切った施策を打ち出すことが「若者の徳島移住を増やす突破口になるかもしれませんね」。

 もりかわ・きみひろ 板野町出身。城ノ内高校卒、早稲田大人間科学部中退。UTBアカデミージャパン(現UTB映像アカデミー)卒業後、映像技術会社のティエスピー・エンジニアリング(現アズボンド)に入り、映像部主任などを歴任。2014年1月からフリーの映像カメラマンとして活動中。東京都三鷹市在住。39歳。