「藍色の空へ羽ばたけ文化の翼」をテーマに、近畿高校総合文化祭徳島大会がきょう開幕する。

 伝統文化の継承や、新しい芸術文化の創造に励んでいる2府8県の高校生が成果を発表する一大イベントだ。今回が38回目で、本県開催は10年ぶり3回目となる。

 県内から参加する高校生は約3千人。徳島らしさを発信するとともに、他府県の生徒たちと積極的に交流を図り、素晴らしい思い出をつくってほしい。

 県教委によると、文化部には県内の高校生全体の4割ほどが加入しており、近年、大きな変動はない。しかし、少子化の影響で、ひと昔前と比べると、全体数は減っているという。

 小規模校では部活動の数や部員数が少ない高校もある。環境はさまざまだが、教員や外部講師の指導を受け、生徒たちは熱心に文化部活動に打ち込んでいる。

 25日までの期間中、徳島と鳴門の両市で合唱や吹奏楽、マーチングバンド、日本音楽、吟詠剣詩舞、演劇、美術・工芸、書道、写真、放送、新聞、茶道、自然科学など18部門と文芸(協賛)の発表や公演、展示などがある。

 高校生に限らず、大人も会場に足を運んで、晴れ舞台を盛り上げよう。

 他府県から訪れる高校生は3500人以上に上る。異なる風土、校風に培われた文化に触れる機会になろう。

 とりわけ、郷土芸能は継承という点で、若い力への期待が大きい。今回は神楽、和太鼓、阿波踊りなどが披露されることになっている。

 城北、小松島西勝浦と、淡路三原(兵庫)は人形浄瑠璃を上演する。3校が技量を比べ合うことで、大きな刺激を受けるに違いない。

 合同参加が多いのも特徴の一つといえる。

 例えば、器楽・管弦楽には県内から徳島市立、城東・城ノ内、名西・阿波が出場。それぞれの演奏以外に、交流を兼ねた5校の合同演奏も計画されている。単独や合同の2校では成し得ない、迫力あふれるオーケストラ演奏が楽しめそうだ。

 学校間の垣根を越えて協力し合い、一つのことをやり遂げる、あるいは表現することは貴重な経験となろう。

 18部門のうち囲碁、将棋、小倉百人一首かるたは順位が決まる。他府県の仲間たちと競い、学び合い、技量を高めてほしい。

 県内の高校生が大会イメージソングを作詞作曲し、テーマやマスコットキャラクターのデザインを考えた。受け付けや案内、のぼりの設置などもほとんど高校生が行う。こうした手作りの運営も特色である。

 大会を一過性に終わらせないことも重要だ。県内では少子高齢化が進み、後継者の育成が急がれる文化、芸術団体は多い。高校生たちの活動を県全体の文化振興へとつなげたい。