駅伝の全日本実業団対抗大会(ニューイヤー駅伝=来年1月1日・群馬県)の予選を兼ねた第61回関西実業団対抗大会は11日、2年ぶりの優勝を目指す徳島県の大塚製薬など14チーム(オープン2チームを含む)が参加して和歌山県田辺市の龍神村コース(7区間、80・45キロ)で行われる。上位4チームに全日本大会の出場権が得られる。
大塚製薬は4連覇が懸かっていた昨年、最後までトップ争いに加われず4位に終わった。関西王座返り咲きへ犬伏孝行監督は「失敗できない区間ばかり。目標は優勝だが、まずは確実に4位以内に入り出場権を得たい」と話す。
1区(12・6キロ)は3年連続で上門の起用が有力。2年前は区間賞を獲得しており、好発進できるかがV奪還への重要なポイントとなる。2区(7・68キロ)はベテランの辻か。最短だが高低差がある難コースを経験豊富な走りで攻略したい。
下りでスピードが要求される3区(10・87キロ)は秦が走るとみられる。9月の全日本実業団対抗選手権5000メートルで日本人トップと好調。4区(9・5キロ)は新人の國行、最長5区(16・0キロ)は3年連続で髙橋が受け持ちそうだ。國行は持ち味のスピードを生かし、好位置でエース区間につなぎたい。
アップダウンを繰り返す6区(11・0キロ)には、今季チームの主将に就いた奥谷の名前が挙がる。最終7区(12・8キロ)は、今季1万メートルで自己ベストを更新している野田に託す予定だ。
一方、2003年から15年連続で出場していた日亜化学は欠場する。森泰英監督は、万全の状態で走れる選手が9月時点でそろっていなかったとして欠場を決めた。