
とくしま創生アワードでグランプリを受賞したマジックラボの磯﨑社長(左)ら=徳島市の阿波観光ホテル
徳島を元気にする事業プランコンテスト「とくしま創生アワード」(実行委主催)の最終審査会が9日、徳島市の阿波観光ホテルであった。ユズの搾りかすを買い取り、種に含まれる成分からアルコール殺菌液を製造・販売する事業を提案したマジックラボ(徳島市)など3組がグランプリに輝いた。
公開で行われた審査会には約120人が来場。書類審査を通過した10組(うち学生賞1組)が▽新しい人の流れづくり▽結婚・出産・子育て環境づくり▽活力ある暮らしやすい地域づくり―の3部門に分かれて発表した。
徳島ゆかりの起業家や徳島新聞社などでつくる実行委の委員ら28人が審査し、投票で各部門ごとにグランプリを決めた。
マジックラボは「活力ある―」部門で受賞。「新しい―」部門は、祖谷のかずら橋周辺で体験型観光をコーディネートする宿泊施設兼交流施設の設立を目指す井上琢斗さん(28)=三好市西祖谷山村今久保=のプランを選出した。「結婚・出産―」部門は、助産師としての立場から女性の悩みを聞き取り、働きやすい職場環境づくりを企業側に助言する吉積諒さん(36)=石井町石井=のアイデアが選ばれた。
審査員を務めたXTech(クロステック)(東京)の西條晋一社長=阿波市出身=らが、マジックラボの磯﨑和也社長(46)=徳島市八万町上福万=らにそれぞれ表彰状と支援金30万円を手渡した。
磯﨑社長は「素晴らしい賞を頂き、感謝でいっぱい。ユズ農家の収入アップやU・Iターン者が働ける場づくりにつなげたい」と話した。
学生賞にはソーセージなどのジビエ商品を開発・販売して収益を鳥獣害対策に活用する徳島大総合科学部の模擬会社Revier Jagt(レビアヤークト)(壷田一平代表)の提案を選んだ。
創生アワードは2016年に始まり、3回目。