消費者庁の徳島移転を巡り、河野太郎消費者行政担当相は20日、参院地方・消費者問題特別委員会で、7月に予定している徳島県庁などでの試験業務に関し「しっかりとしたテストを行い、ニュートラル(中立)な立場で判断する」と述べ、移転の是非に対して予断を持たずに試験業務に臨む考えを示した。
自民党の三木亨氏(徳島選挙区)が試験業務について「公正公平な実証実験を行ってほしい」と求めたことに答えた。
河野氏は、政府がまとめた政府機関移転方針に、8月末までの結論を目指すと盛り込まれたことを改めて強調。「結論ありきの試験業務にするつもりはない。やれるなら(徳島に)行くし、駄目ならどうするか考える。それでも駄目なら別のことを考えなければいけない」と移転実現に向けて力を尽くす意向を示した。