地域での起業や人材育成を支援する事業「まちしごとファクトリー」(徳島大、徳島県信用保証協会、徳島新聞社主催)で起業家を訪問する講座が10日、県南部であり、学生ら19人が事業を進めるための要点を学んだ。
東京から移住した児玉芙優子さん(32)が営む美波町の飲食店を訪れ、那賀町で小型無人機ドローンの活用に取り組む喜多幸治さん(49)から話を聞いた。
同町で地域おこし協力隊員を務めた後、4月に空撮ガイドや初心者向け操縦講座を提供する会社を立ち上げた喜多さんは「町内では操縦体験イベント、県外では講演を重ね、町のドローン事業をPRした」と活動を紹介。「事業を継続させるには、大勢に伝えて関心を持ってもらうことが欠かせない」と訴えた。
参加者は阿南市のレストランも訪れ、オーナーから経営面で工夫している点などを聞いた。
徳島大3年梅田一輝さん(20)は「生き生きと仕事をしている様子が伝わってきた。将来は、人や地域にいい影響を与えられる事業をしたい」と話した。