全国の洋菓子職人が腕前を競う日本最大級のコンテスト「ジャパン・ケーキショー東京」で、アグネスホテル徳島(徳島市)の山本紗貴さん(26)=同市南昭和町6=が「チョコレート工芸菓子部門」で第1席の連合会会長賞と特別賞「カレボー賞」に輝いた。菓子工房みずほ(吉野川市)の山本尚矢さん(28)=阿波市土成町土成=も「ピエス・アーティスティック(アメ)部門」で第4席の銀賞を受賞した。
山本紗貴さんの作品コンセプトは「登竜門」。急流を登り切ったコイは竜になるという伝承になぞらえ、躍動感あふれる竜とコイをデザインした。扇やシャクヤク、桜の花なども添え、高さ約90センチの大作に仕上げた。
山本尚矢さんの作品は高さ約50センチで、ピエロが飛んでいる姿をあめ細工で表現。光沢が出るように温度や硬さを調整し、花1輪につき約100枚の花びらを付けている。
コンテストは日本洋菓子協会連合会などが主催。10月9~11日に東京都で開かれ、15部門に全国から約2千点が出品された。チョコレート工芸菓子部門には42点、ピエス・アーティスティック部門には204点の出品があった。
山本紗貴さんは2013年から出品しており、これまでに2部門で2度の銅賞を受けた。「もっと立体感が出せるよう腕を磨いていきたい」と前を見据える。山本尚矢さんは2回目の出品で射止めた。「次回は銀賞以上を目指して頑張る」と話した。