消費者庁が徳島移転の課題を検証する大規模な試験業務は4日、徳島県庁で初日の日程を終えた。ウェブ会議システムで東京・霞が関の消費者庁と結んで打ち合わせなどを行ったが、目立ったトラブルはなかった。
試験業務に当たっている同庁総務課の小堀厚司広報室長によると、初日はウェブ会議システムや電話、メールで霞が関の消費者庁と連絡を取り合いながら業務を実施。東京にいる職員が作成した会議用の資料を徳島に滞在している課長がメールで確認したり、ウェブ会議で打ち合わせをしたりしたという。
29日までの試験業務期間中、食品表示や公益通報者保護制度の普及、消費者志向経営に関する調査、会議などを徳島で行う。県内の消費者行政の取り組みについて、行政や関係団体から聞き取ることも検討している。
初日の感想について小堀室長は「県にも準備に協力していただき、ひとまず(試験業務が)スタートできてほっとしている」と話した。