サッカーJ2の徳島ヴォルティスは11日、鳴門ポカリスエットスタジアムでホーム最終戦を行い、アルビレックス新潟と0-0で引き分けた。試合後の会見で、徳島のリカルド・ロドリゲス監督は、今季を振り返り、来季に向けて意欲を語った。
―試合の総括を。
前半は少し難しいところがあったが、後半は形を変えて、やり方を修正して、いいプレーができたと思う。ボールを持つことができたし、流動的なサッカーができた。ただ、今シーズンずっとそうだったが、最後のところでゴールを決められない、足りないところがこの試合にも現れてしまった。シーズン後半、尻上がりにいい流れをつくってきた新潟に対して、後半チャンスを許さなかった点はよかった。後半はシーズン通してみてもいいプレーだったと思う。
―前半の左右のウイングバックの入れ替えの意図は。
サイドでいい形ができなかったので、表原を右から得意な左へ、杉本竜士を左から右へと前半途中から替えたが、よくなったところもあると思う。ただ、このチームは右サイドバック、ワイド、ウイングに誰もいない。
―杉本太郎選手に課したタスク。
チームとしてシステムを変えた中で、彼には前線と下の選手をうまくつなぐ役割を果たすようにと話して送り出した。ボールを流動的に動かすというのもあったが、うまくやってくれたと思う。
―今季の総括と、来季にどうつなげるか。
この1年はサイドの突破が課題だった。サイドで違いをつくれない。夏にいろんな選手が出ていったので、やり方を変えていかなくてはいけなかった。けが人も多く、ブラジル人FWナタンもけがをしてしまい、出られなくなってしまった。常に逆境の壁を突破しきることができなくて…。あと8試合のところまではプレーオフの可能性を残して進むことができたが、それもなくなって、このように宙ぶらりんになってしまった。今回の経験を生かしていかないといけない。このスタイルでやっていくためには、それぞれのポジションでそれぞれの役割を果たせる選手をそろえる必要があると思っている。今からできることと言えば、選手の獲得に向けて準備していくことだと思う。
―サイドが課題ということだが、来シーズンもサイドを強化して得点するスタイルを取るということか?
サイドを取れるところは取っていく。サイドバック、ワイドなどポジションで違いをつくれる選手を見ていかないといけない。そのポジションだけではなくて、それぞれのポジションにそれぞれのやれることを機能させるために、ポジションサッカーを遂行していくために、そういう構成でいきたいと思う。