消費者庁が徳島移転をした場合の課題を検証するため4日から徳島県庁で行っていた大規模な試験業務が29日、終了した。

 この日は同庁消費者制度課の加納克利課長ら幹部職員3人が熊谷幸三副知事と面会し、試験業務の終了を報告。加納課長は「素晴らしい環境を整えていただき、存分に試行ができた」と謝意を伝え、熊谷副知事は「今後も手を取り合って消費者行政に取り組んでいきたい」と答えた。

 試験業務では、板東久美子長官や幹部職員ら延べ43人が、数日から全期間にわたって県庁10階の執務場所に滞在。ICTを使って東京と徳島を結ぶテレワークで業務を行い、移転に向けた課題を探った。

 試験業務の成果や課題をまとめる時期について、同庁は「できる限り速やかに行いたい」としている。