阿波おどり振興協会の選抜連が、27日からロシア・モスクワ市で開かれる国際音楽祭「スパスカヤタワー・インターナショナルミリタリーミュージックフェスティバル」に出演する。徳島県によると、ロシアで阿波踊りが披露されるのは初めて。

 フェスは27日から9月4日まで開かれ、イタリア、ギリシャなど約10カ国の警察や軍隊のマーチングバンドが参加。各国の伝統舞踊の上演もあり、ロシア有数のイベントとして高い人気を誇っている。

 出演に当たっては、在日ロシア大使館から県に依頼があり、阿波おどり振興協会が受けた。

 選抜連の40人は25日に出発し、フェスには27~29日の3日間出演する予定。華麗な乱舞を繰り広げて来場者に徳島の伝統芸能を楽しんでもらうほか、地元の子どもたちとも交流する。帰国は31日。

 振興協会の朝日榮作会長(71)は「海外に阿波踊りを発信する絶好の機会。連員と一緒に踊れば楽しさは一層増すだろう。徳島に踊りに来てもらえるよう、魅力を伝えたい」と話した。

 県国際企画課によると、日本から同フェスに出演するのは秋田、山形に続いて3県目。