田中さん(右端)が考案した「ボウゼ手まり寿司」を試食する(左から)ニッチェの江上さん、近藤さん、徳島大学病院の船木さん=11日、徳島市のふれあい健康館

 四国の地域課題の解決に知恵を絞る「四国活性化プロジェクト2018」(徳島新聞社など四国の4新聞社主催、四国4県共催)が11日、徳島市のふれあい健康館で開かれた。「人生100年時代に備えて」をテーマに、食で生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばす方策を考えた。

 午前と午後の部で、計約300人が参加した。各県の健康課題を解決するためのレシピ紹介では、四季の健康メニューを考案した4県の料理研究家が登壇。肥満を課題として掲げた徳島県からは、田中美和さん(43)がスダチとユズの果汁を使い、そば米を混ぜた「ボウゼ手まり寿司」を秋のメニューとして提案した。

 徳島県民の40~74歳の約18%は体格指数(BMI)が20以下で低栄養傾向にある一方、28%は25以上の肥満とされる(県民健康栄養調査、2016年)。田中さんは「ボウゼの姿ずしは秋祭りの定番料理だが、一口サイズにすると食べ過ぎが防げる」とレシピのポイントを説明した。

 船木真理・徳島大学病院糖尿病対策センター長と、お笑いコンビ「ニッチェ」の江上敬子さん、近藤くみこさんが試食し、「スダチやユズの酢がよく効いている」などと話した。他県からも、旬の食材をヘルシーに楽しめるレシピが紹介された。

 ニッチェによる「笑いで健康」と題したトークショーが会場を沸かせたほか、ロビーでは各県によるレシピ紹介のブースなども設けられた。