練り上げてきた創業プランを発表する「まちしごと実験室」の参加者=三好市池田町のやぎう坐

練り上げてきた創業プランを発表する「まちしごと実験室」の参加者=三好市池田町のやぎう坐

 地域に根差したスモールビジネスを計画、実践する「まちしごと実験室」三好編の参加者による創業プラン発表会が10日、三好市池田町のイベントスペース「やぎう坐」であった。3人が計画を披露し、先輩起業家らからアドバイスを受けた。

 プランを発表したのは三好市池田町の会社員新田慎典さん(35)、同市三野町の女性起業相談員藤田梢さん(40)、同市池田町の元コンピュータープログラマー宮原裕二さん(46)。

 新田さんは独自に習得した車のコーティング技術をビジネス化する3カ年計画、藤田さんは地元・三野町の子育て環境向上や地域活性化などを目的にカフェやカルチャー講座を起業するプラン、宮原さんはかつてうどん茶屋があったと記録が残る阿讃山脈の峠に交流の場を復活させるプロジェクトを発表した。

 三好市内の経営者や起業を目指す人ら約20人が発表を見守り、「価格設定はどうするのか」「なぜ、これをしたいのか。熱意が仲間を増やすポイントだ」「メインの収入とするにはまだ厳しそう」など、質問や感想が3人に送られた。

 実験室は、徳島新聞社などが開く地域の担い手育成プログラム「まちしごとファクトリー」の一環で、三好編は今回が4回目。11月開催予定の最終回で起業スケジュールなどを詰める。宮原さんは「峠が元気になれば地域も元気になると思う。熱意をぜひ形にしていきたい」と抱負を語った。