ガス漏れで避難した職員ら=14日正午ごろ、徳島市幸町3の自治会館

 14日午前11時半ごろ、徳島市幸町3の自治会館(ホテル千秋閣)で、空調機械の解体作業をしていた業者の男性作業員3人が体調不良を訴え、市内の病院に搬送された。フロンガスが機械から噴き出したのが原因で、3人とも軽症。

 徳島中央署や市消防局などによると、当時は会館5階の空調機械室(約50平方メートル)で6人が作業していた。空調機械(高さ1・9メートル、幅2・0メートル、奥行き1・3メートル)の内部にある配管を工具で切断したところ、冷媒に使われていたフロンガスが噴き出した。

 作業員のうち50代の2人と30代の1人がガスを吸い込み、意識がもうろうとなったり、体調不良を訴えたりしたため搬送された。フロンガスに毒性はなく、酸欠状態になったとみられる。

 会館を所有する県市町村職員共済組合によると、空調機械は長年使用しておらず、現在行っている耐震・改修工事に合わせて撤去するところだった。中央署は別の業者が行った解体前のガス回収作業が不十分で配管内に残っていたとみている。

 会館6~10階のホテル千秋閣は工事で休業中だったが、1~5階には同組合などが事務所を置いており、職員ら約90人がビルの外に避難した。消防車と救急車計10台が出動し、安全が確認されるまでの約1時間半、周囲は騒然となった。同組合の中尾次郎事務局長は「安全確保が最優先と思い避難した。大ごとに至らず安心した」と話した。