通常国会が1日閉幕し、22日の公示が確実視される参院選に向けた事実上の選挙戦が始まった。憲政史上初の合区となる徳島・高知選挙区(改選数1)に立候補を予定している3人は徳島、高知両市内などへ。なじみの薄い地域で顔を覚えてもらおうと、街頭演説やあいさつ回りに奔走した。

 自民党現職の中西祐介さん(36)は1期目最後の国会を終え、空路で高知に向かった。午後3時に高知市に入ると早速、街頭演説に立った。

 「地域の声を大切にするためには、県単位で代表を出すべきだ」と合区解消を力説。防災対策や子育て支援を進めることも訴え「高知を魅力ある地域にする」と声を張り上げた。

 この後、高知市議会の竹村邦夫議長の案内で市内の介護施設や建設会社、病院など5カ所を回り、職員と握手を交わした。

 中西さんは「いよいよスタートという気持ち。どれだけ多くの人とお会いし、対話を重ねられるかだ」と意気込んだ。

 民進、共産両党が推薦する無所属新人の大西聡さん(53)は高知県中部を回った。須崎市では共産、社民両党の市議の付き添いで、漁協と農協の代表者にあいさつ。「TPP(環太平洋連携協定)の批准などを十分に議論しないまま政治が進められている。今こそ地方の声を届けなければならない」と訴えた。

 高知県庁前など7カ所でマイクを握り、安倍政権の安全保障政策を批判。「暮らしや平和が脅かされている。憲法に基づく政治を取り戻す」と強調した。

 5月は20日間ほどを高知での活動に充て、移動距離は1万キロを超えたという。「ここからが正念場。さらに活発に動きたい」と力を込めた。

 幸福実現党新人の福山正敏さん(45)は朝から徳島市の徳島駅前とかちどき橋で街頭演説し、減税特区を設ける必要性などを訴えた。「既存政党にない新しい選択肢を有権者に示し、支持を呼び掛けたい」と、本番を見据えた。