ハローズから回収した食品を福祉施設の担当者に渡すスター急便の社員(右)=徳島市東沖洲1

 徳島市の運送会社とパン屋が、NPO法人フードバンクとくしま(同市)の活動支援に乗り出した。運送会社はスーパーで売れ残った食品の集荷作業を手伝い、パン屋は余った商品を提供している。フードバンクの運営ボランティアや生活困窮者に配る食品が不足していると知り、協力を申し出た。
 

メーアコルンが提供している売れ残ったパン=徳島市八万町大坪

 集荷を手伝っているのはスター急便(徳島市助任本町3)。フードバンクに登録した障害者施設や児童施設など7施設に食品を提供しているスーパーのハローズ(本部・岡山県)の県内5店のうち、鳴門、北島両店の食品を回収している。

 各施設の担当者が5店に食品を取りに行っていたが、距離の遠さから両店の利用が少なかった。スター急便は10月中旬から週に計7回、配送業務の合間に両店の食品を回収し、徳島市東沖洲1の倉庫に集めている。7施設のほか、市内などの4施設が新たに取りに行くようになった。

 スター急便の沢田昌一社長は「集荷の手間がないと聞き、微力ながら支援したいと思った」と言う。取引先の食品メーカーなどに商品提供も打診している。

 パン屋のメーアコルン(徳島市八万町大坪)は9月下旬から週2回、前日に売れ残ったパンをフードバンク事務局に届けている。以前は多い日で100個も残り、大半の商品を廃棄していた。

 髙松俊輔社長は「もったいないし、何かの形で地域貢献したいとの気持ちがあった」と話す。来年からはフードバンクが月1回開くこども食堂に焼きたてのパンを提供する。

 フードバンクの佐伯雅子事務局長は「それぞれの形で協力してくれるのでありがたい。これを機に支援の輪が広がれば」と期待を寄せる。

 フードバンク事務局には協力団体の職員1人とボランティア1人しかいないためスーパーなどに食品を取りに行く手間が足りず、食品が不足している。