前市長の辞職に伴う美馬市長選は、12日の告示まで1週間に迫った。立候補を表明しているのは、元県議で無所属新人の藤田元治氏(54)=同市美馬町宗ノ分=のみ。市内の政治団体が候補者擁立に向けて話し合いを続けているが、選挙戦になるかは微妙な情勢だ。

 藤田氏は3日に県議を辞職し、出馬を正式表明。5日に同市美馬町に後援会事務所を開設する。11年余り市政を担った牧田久前市長の路線を継承する姿勢を強調。3日発表した公約集では▽工場立地推進による雇用創出▽高齢者・障害者・児童福祉の充実▽観光振興-などを政策の柱に掲げた。

 5月中旬に出馬の意思を固めて以降、地域の催しや自治会の総会に出席し、浸透と支持固めを図っている。市議会では議員20人中、18人が支持する意向を示している。

 美馬市長選は、前市長が死亡事故を起こした責任を取って辞職したことに伴って、実施される。市民には自粛・厭戦気分が強く、選挙ムードは盛り上がっていない。無投票になれば、2009年、13年に続き3回連続となる。

 立候補の届け出は、12日午前8時半から午後5時まで、市役所1階会議室。2日時点の有権者数は2万5980人(男1万2229人、女1万3751人)。