参院選「徳島・高知」選挙区(改選数1)に立候補している3氏と、比例代表に候補者を擁立した12政党・政治団体の主張を掲載した選挙公報=写真=が29日、刷り上がった。社会保障や憲法改正、地方創生などの分野でそれぞれの政策を訴えている。
民進、共産、社民推薦で無所属新人の大西聡氏(53)は「庶民派政治を取り戻す」と宣言。アベノミクス継続や自民党改憲草案への反対、安全保障関連法廃止など与党との対決色を鮮明にし、弁護士経験もアピールする。
幸福実現新人の福山正敏氏(45)は国防強化や消費減税、マイナンバー制度見直しの三つが主張の軸。既成政党を批判した上で「大胆な規制緩和や減税で人口減少や経済縮小に歯止めをかける」と訴える。
自民現職の中西祐介氏(36)は「徳島高知から地方創生」と掲げた上で、合区解消に向けた選挙制度改革や水害・南海トラフ大地震への対策強化、地方の構造的経済格差の是正といった個別政策を強調している。
県内分の選挙公報は選挙区、比例代表ともに35万7千部を作り、市町村を通じて各戸に配る。